暴威列伝

 

暴威列伝〜1話〜

暴威。このバンドは自分が軽音というコミュニティーで活動するに当たって多大な影響を及ぼしたバンドである。
このバンドは2002年の5月に結成された。当時はまだ上の代の先輩たちがR&R系の音楽を結構やっていて俺もハードロックやメタルだけではなくR&R系もやってみたいと考え始めていた。
当時ストラテジックアームスが解散しバンドがなくなってしまった俺はこの機会にR&Rの音楽をやってみようと思いみんなが楽しめる音楽とは何だろうと模索し当時はまっていたBOΦWYをやることを決意した。みんなが楽しめる音楽をやるというのがこのバンドの基本コンセプトである。
そこでストラのベースを勤めていたさっさんをギターで召集。俺がヴォーカルを執り二人で活動を始める。最初に取り掛かった曲は「DREAMIN.」。ようは俺はこの曲がやりたかったのである。この曲はCASE OF BOOWYというライブビデオのラストの曲で「夢を見ている奴ら全員に送ります。DREAMIN!」というMCで始まり恐ろしいほどかっこよかった。この曲がやりたくて仕方なかったのである。もはや今ではこのMCでの文句は軽音でも定番といってもいいほど定着した。
当時一人で「IMAGE DOWN」のギターを部室で練習しているとカメライフの堀川さんに声をかけられたことがあった(カメライフとは自分が1年の時の3年の先輩方のバンドでウィーザーのコピーバンドである。堀川さんはそのバンドのメインヴォーカル&ギターで難しいバッキングを弾きながらさもなんでもないように歌うスタイルを確立しておりかなりの実力者であった。ギターの腕前もかなりのものであった。)。堀川さんに「誰の曲を弾いているの?」と聞かれ「BOOWYです」と答えると「面白いね!」といわれしばらくトークをした。とても楽しいトークだった。そして改めてこれはいけると確信した瞬間であった。
そしてプレ新勧で坂くんを勧誘。さらに上西君を半ば無理やり勧誘し定例オーディションを目標に活動していく。
そして5月半ば頃オーディションに参加。当時は定例オーディションは強豪バンドがひしめいておりかなりハードルが高かった。あのちゅらさいが落ちたほどである(ちゃらさいとは自分の一つ上の世代の人たちがメンバーの中心を占めるcoccoのコピーバンドでVo立和田さん、Gとしさん、Bさおりさん、Drまりこさん、keyあっこさんで構成されていたバンドである。後期ではさらにこまっちゃんがGでなおみちゃんが2nd keyで加入していた。かなりの実力派バンドである)。ある意味実力のみの争いでもないオーディションではあるが。
そんななか我々暴威はDREAMIN.を熱演!!そして落選する。
俺は多少落ち込んだもののまぁ仕方ないものとし割り切る。しかし上の先輩数名に暴威とてもよかったといわれやった意味はあったなと思った。
そして次のライブで軽音はじまって以来の暴挙をすることになる。

暴威は定例宣伝野ステに出演することになる。当時は野ステは1バンド制であった。そんななか対バンで出演ししかも持ち曲は1曲しかなかったのである。
しかしそんなことはまったく気にせず初めての野ステ出演であった俺はとてもわくわくしていた。
そしてライブ敢行!!1曲だけであったが凄く気持ち言いライブだったことを覚えている。そしてライブが終了した後歓声が上がったのである。一体どうなっていると少し動揺した。すると現湘南探偵団のメンバーであるよしのりさんとあいだくんが俺の元に近寄ってきて「お前は最高だ!」と言われ握手した。当時既にとても大物だった2人にそんなことを言われるとはまったく思っておらず。笑える要素があったのか熱いステージだったのか一体なんだったんだろうと考えてしまった。今考えるとそれは両方だったのかなと思う。笑いと熱さ(暑さ?)は今でも暴威の軸となる要素である。

この後新人ライブに向け「IMAGE DOWN」の練習をしていくことになる。この辺りから無理やり加入してもらっていた上西君に限界が訪れ始める。
そんななか新人ライブの出演順が発表される。この年のバンドのエントリー数は29バンドと非常に多かった。
そんななか暴威が新人ライブの大トリに抜擢される。新人ライブの順番など大して意味をなさないが大きなライブで初めてのトリでの演奏ということで俺は大きく胸を躍らせた。
この年の新人ライブでは俺は4バンド出演し暴威の他はフライング慶介というバンドでギターを勤めLUNA SEAのSLAVEのスギゾーパートを演奏し吉澤&中村というユニットでくずのmoonlightのぐっさんパートを演奏&熱唱(大好評だった笑)、さらにホワイト美白というバンドでHALLOWEENのPOWERのVo&3rdギターを担当した。
そんななか暴威の出番が回ってくる。「IMAGE DOWN」熱演する!!空き缶やペットボトルを大量に投げつけられ終了。そして数名の先輩から「吉澤。アレをやれ。」と言われ何故か新人初のアンコールを獲得することになる(ものを投げつけられてアンコールとは一体どういう了見でしょう笑)。
そしてアンコールで「DREAMIN.」を熱唱し新人ライブが終了する。とても盛り上がったライブだった。
こうして結成から激動の2ヶ月間が終了する。続く…。

 

暴威列伝〜2話〜

夏休みに突入し暴威にしばしの休憩が訪れる。そしてこの時期にドラマーの上西君が脱退する。話によると上西君は暴威の言葉遣いの汚い歌詞が嫌いだったらしい笑
そして新しいドラマーが必要ということで当時LUXIAというオリジナルバンドで一緒に活動していた篠原先生ことしのっちをドラマーで召集する。そして夏休みも中盤に差し掛かるころ暴威にライブの話が舞い込んでくる。憐憫の企画ライブに出演しないかと言われたのである(憐憫とは自分より2つ上の方々が中心になって活動していた椎名林檎のコピーバンドである。メンバーはVo石行さん、Gハウリングハーツの小杉さん、Bみずささん、Dr辻さん、KeyTFSの斉藤さん。この世代を代表していたバンドの一つである)。
当然了承し暴威初のライブハウスということで胸躍らせた。日取りは9.11。場所は横須賀パンプキンであった。パンプキンでの出演は同年3.29のストラ以来である。
暴威はこのライブでまたも大不祥事を引き起こしある意味で伝説的なことをすることになる。
ここでさらに「Plastic Bomb」「Marionette」「B.BLUE」の3曲を新曲としてライブに向けて練習していくことになる。

ここで多少脱線して話を進めるがこの時期に俺はLUXIAというオリジナルバンドとIMITATIONというLUNA SEAのコピーバンドをやっていた。どちらもパートはギター。LUXIAの練習しに渋谷までいっていた。正直曲はかっこよかった(ベースのりょうくんとドラムのタッキーそしてヴォーカルの人が作曲を行っていた。系統としてはSIAM SHADEやSADSの要素が入っていた)。VoがTであったがそれ以外のメンバーの演奏技術は非常に高かった。そして同年9.01に鶴見CLUB TOPSに出演することになる。このとき観客としてさっさんが来てくれた。この日はレンタルホールで身内でのライブだったがおれ自身は2バンドで計17曲を演奏することになる。ライブは大成功にて終了(観客の皆様に感謝)。
映像が今でも残っているがよくよく考えると当時としてはかなりのプレイをしている。この時期に自分としては第一次のスキルアップ革命が起きておりスキルが大幅に上がった時期であった。当時軽音ではギターで組んでいるバンドがなかったので軽音の人達には余り知られていない事実である。当時ギターとしてバンドに誘われることはほとんどなかった。そりゃあもうキャラクター先行の部員であった。

ここから激動の暴威列伝に戻って行きたいと思う。ライブを直前に大トラブルが起きてしまう。練習がある程度順調に進んでいく中ドラマーのしのっちが負傷したのである…。そしてなんと暴威は初のライブハウスを「打ち込み」で出演することを決意!?打ち込みをLUXIAのりょうくんに作成してもらう。この時点で不祥事はほぼ確定的であった。
そしてライブ当日。暴威は1バンド目に出演!!曲が終わった後しばらくしてタムの連打が発生するなど「打ち込みマジック」が発生する笑 そしてそんな打ち込みマジックに足を引っ張られたり助けられたりしながらライブが終了。正直音はしょぼいし聞こえづらかった。生ドラムの重要性を再確認させられる。この後暴威が奇跡を体感することになる。続く…。 

 

暴威列伝〜3話〜

こうして5月に活動を開始し部内バンドとしては異例の4本というライブ数をこなしある意味満を持した状態で学祭シーズンを迎えていくことになる。
この時期から俺は山にこもり始めることになる…。

また多少の脱線話になってしまうがこの暴威列伝は脱線上等という感じで進めて行こうと思います。
「山」。これはつまり地元の山の上にあるゴルフ場のことである。人里とは離れておりゴルフ場の中の小屋で練習していた。この小屋には自販機が完備されており電気も使い放題だった(やってることは不法侵入&盗電=どT)。この頃エスカーゴという二人組みのアコースティックデュオにはまっていた俺はこれを現BRIDES OF IMPACTのギタリスト、マサヤくんとともにコピーをすることを決意する。この時期俺は度々横浜駅の西口でストリートライブを行っていた。そしてギターの方ではB'zのコピーを始めていた。「俺にもB'zが弾ける!!」と半ば勘違いしながら意気揚々としていた。
エスカーゴコピーデュオは「SAKAE区」というユニット名がつくことになる。練習は週4回ほど行っていた。つまりこもりっぱなし。この頃初めて耳コピというものをした。楽譜がなくても曲がやれることを知る。練習は順調に行われ曲数は7曲に達していた。練習のたびに録音をしていていい音源が残っている。
あと実はFOR WORDSのまっつぁんとエスカーゴの練習をしたことがあった。シーガル前で演奏した。

途中列伝でもなんでもなくなってしまったが話しに戻っていきたい。学祭は軽音でこの2バンドとフェアウィンの人達とやっていたBON JOVIとSADSのコピーで外ステにでることになる。

暴威はJUST入りもし本番の準備を万端にしていた。

暴威はかなりの実績を残してきたと勝手に思っていた俺は学祭でかなりのポジションになるんじゃないかとても心躍らせていた。
しばらくして順番が発表されると2日目の10バンド目だった。非常にたいがいではあるが俺はこのときこの順番に対しまあまあかと思っていた。
しかし予期せぬ出来事が発生することになる。

順 番 変 更。

暴威は2日目の5バンド目になってしまう。しかしここからが伝説の始まりだった………(笑)

暴威の出番は5バンド目であるからちょうど中だるみの時間帯で人は余り入っておらず10名程しかいなかった。
ところがライブが始まると徐々に人が増えていった。どんどん増えていった。しかも一般客っぽい人達ばかり。俺はステージで踊り定番の拳上げをしながら歌っていた。さっさんは上半身半裸の状態でボディペインティングをして出演していた。見た目からぶっ飛んでいる。これも確実な正解例だったのだろう。
IMAGE DOWN→Plastic Bonb→Marionette→B.BLUEの順で演奏を行った。ラストの曲が始まる頃には部屋は満席になっていた(信じられない事態。まさに奇跡)。60〜70人は見に来ていたんではないかと思われる。
そしてMCで「次でラストでございます」というと会場がどよめいた。「あれだ。あれが来る」。我々のことを知っている人はそういっていた。そう当然ラストは「DREAMIN.」。「この曲は関係ない人もバンバン拳を挙げてください」といい曲スタート。まさに笑いと拳上げがやまないライブであった。
会場は最高に盛り上がり俺は今まで味わったことのない高揚感に包まれた。ライブは本当に最高だと思った。俺は両手を大きく広げていた。そしてすぐにステージを降りた。会場は凄い熱気になっていた。1番盛り上がったという声が色んなところで発生していた。そして一般客っぽい人達はみんなうちらが終わると帰ってしまった。まさに奇跡としか言いようのないライブだった。
このライブである意味確固たる人気?を獲得することになる。
奇跡に感謝し学祭シーズンを終えることになる。この先も馬鹿なことばかりをやっていく暴威。更なる不祥事やアクシデントが暴威を待ち受けていた。続く…。

 

暴威列伝〜4話〜

暴威はこの後第一回伊藤祭に出演することになる。しかしそれまで大分期間が空くので脱線したいと思う。

この後俺は「初期ルナシ」というバンドで卒コン宣伝野ステに出演することになる。メンバーはVo小松梓、G俺(sugizo)、Gまっつぁん(inoran)、BLUXIAのりょうくん、Dr打ち込みであった。12月でかなり寒い時期であったのでまさに「真冬の野外」的なライブだった。曲は「FATE」「SHADE」「BLUE TRANSPARENCY」「MOON」「PRECIOUS...」だった。全てインディーズ作品のLUNA SEAからの選曲である。
この野ステでは打ち込みが途中で止まるアクシデントが多発し空気の凍りつくようなライブだったことを覚えている。
大不祥事であった。しかし俺はMOONのギターソロで初めてサスティナーをかますことに成功しそこだけは最高に楽しかった爆

この少し後の時期から俺は浜崎あゆみのコピーバンド「ARE YOU READY」にギタリストとして参加することになる。メンバーはVo現ジャズ研の中野さん、Bさっさん、ピアノ長山君、Dr現MOの上野くんであった。このバンドも伊藤祭を目指して練習していくことになる。中野さんは元軽音部員で歌唱力はかなりのものがあった。

そして同時期追いコンに向けもう一つバンドに参加することになる。その名も「殺戮珍走団」。このバンドは氣師團のコピーバンドである。メンバーはVo犬町や不良のぐっさん、G俺、Gまっつぁん、BTOO LONG、犬町のごっちゃん、Drリンキンの西君、キーボおがさんだった。
このバンドはこれっきりだったが結束力があった。追いコンの1バンド目としてぶちかますことになる。
この追いコンでのライブで初めてギタリストとして上の方々から評価をいただいた。「余裕が出てきたな」とか「安定していたね」などと言われた。正直うれしかった。どちらもいまだに足りないので精進して行きたい。

また話は脱線するが1年のときに追いコンでウルフルズの「いい女」という歌をやったことがあった。小杉さんが声をかけてくれたバンドである。メンバーはVo俺、G小杉さん、Bみずささん、Dr辻さんだった。このライブはある先輩が卒業するまで俺のベストテイクだといっていたライブである。事の他評判がよかったが映像を見たことがないのでなんともいえないライブである。気になる…これではただの独り言ですね(笑)

暴威列伝に戻って行きたい。伊藤祭を迎えた。この日俺はARE YOU READY、殺戮珍走団、暴威と3バンドの出演があった。
しかしこの日の暴威はまさに暴挙であった。この日なんとしのっちがこれなかった暴威は2度目の打ち込みライブを敢行する。しかも無練習でライブに出演したのである。ライブは結構Tだったことを覚えている。馬鹿に酷いものでもなかったがしかし無練習では所詮たかが知れていた。
この日のライブのラストで植田さんの持ち曲missing with the kidを即興で合わせてみた。すると俺のストラトコピーモデルは植田さんに奪われた笑 見事な演奏を見せてくれた(歯弾きも…)。この頃から一部の部員は人がやっている曲をコピーするのが大好きだった。

この後暴威は今年こそという思いを秘め定例オーディションに向けて活動していくことになる。思わぬ事態が暴威を待ち受けていた。続く…。

 

 

暴威列伝〜5話〜

さあ暴威は定例オーディションに向けて活動していく暴威であったがメンバーには妙な余裕が漂っていた。恐らく学祭の大成功が原因だと思われる。そして新曲で定例オーディションに臨むことを決定する。この目論見はお楽しみは本番にとっておこうという考えであった。つまり出し惜しみである。
新曲は「ホンキートンキークレイジー」という曲であった。比較的一般的に認知度が低い曲である。正直人気曲の「DREAMIN.」や認知度の高い「Marionette」や「B.BLUE」などいくらでも選択肢はあった。しかしかっこいいしこの曲で十分だと俺は思っていた(Tそのもの)。軽く3位くらい取れるだろうと思っていた。しかし現実はそんなに

甘 く な い !!!

本番に臨んだ暴威は練習不足もありまた手馴れてない曲をやったということもありメンバー一同完全燃焼できなかった。このオーディションは1曲で完全燃焼しなければならないため非常に難度の高いライブであるといえる。後から挽回することは出来ない。
しかしぎりぎり通ったんじゃないかと緊張しながら待つと「第6位暴威とハイカラ(現ロシア)!!」とコールされた。その時顔が青ざめた。一体どうなるんだと恐ろしいまでの不安がよぎった。
正直言ってあの出来でハイカラさんと同率ならむしろ光栄であったといえる。何せロシアグループは俺の大好きなバンドである。そして尊敬している。あのグルーブは凄まじい。

結局ジャンケンにより勝者が決定されることになった。そして俺はボノとのジャンケン対決をすることとなった。

ジ ャ ン ケ ン ポ ン

俺はグー…そしてボノは………パー!?!?!?!?
この瞬間暴威の敗戦は決まりハイカラは歓喜の余り抱き合っていた。俺はメンバーに頭を下げていた。
こうして暴威は2年連続定例落ちし周囲の予想や期待、なにより自分の予想を裏切ることになる。しかし今考えれば暴威はこうでなくちゃと思う。平坦でない道を進んでいくのが暴威である。

この後暴威は学祭までしばしの休憩に入る。特にライブもないのでやりようもなかった。

ここからしばらく脱線話になるがこの日のライブにブライズのメンバーが見に来ていた。メンバーに会ったのはこの日が始めてであった。俺はBRIDES OF IMPACTにギターとして加入することになる。正直ギターで加入するのは不服だった。大学入学当初はギターとしてバンドに組み込まれたくないため自分のことをヴォーカルとしか紹介しなかったほどである。自分のメインバンドはヴォーカルでと決めていた。それは自分の歌で何かを伝えられたらいいと思っていたからである。
今ではギターの占める割合が当初より大分大きくなった。でも今でも歌が好きな気持ちは変わらない。
そうはいっても軽音の中ではギタリストメインでやりたいと思っている笑 全く持って勝手である。まぁいいんですが笑
最近は非常にTな演奏ではあるがドラム業も結構やっている。どのバンドでも迷惑かけっぱなしである。でも自分をドラムとして採用してくれた人達に本当に感謝している。
これ以上は増やさないけどね笑

BRIDES OF IMPACTは最初はコピーから活動を始めていくことになる。「B'z」「SIAM SHADE」「MR.BIG」「METALLICA」「SONATA ARCTICA」などを演奏していくことになる。

この年の定例はビデオ席から降りてくることはなかった。楽しそうに演奏している演奏者を羨ましく思いながらビデオを撮り続けた。

この後軽音では新人ライブの時期がやってくる。この年の新人ライブのバンド数は17バンドと比較的少なかった。
この年の新人ライブでは俺はBRIGHT PURPLEというバンドにギターで参加しDEEP PURPLEの「Smoke on the water」をXというバンドにギター参加しSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」をほんとはとしさんというバンドにギターで参加しジャンヌダルクの「桜」を演奏した。
この年は新人王決定戦みたいな投票があり東北ヤンキーの秋村君が獲得した。
秋村君のヴォーカルの特徴は芯のあるまろやかで伸びのある声と切れのいいシャウトである。しっかり腹式呼吸ができてる感がありとてもしっかりしている。FOR WORDSのヴォーカルとしても活躍している。好きなヴォーカリストの一人である。

そして徐々に1年に1度の大祭りのシーズンが徐々に近づいてくる。次回激動の後半戦…。暴威によもやの展開が転がり込んでくる……。

 

暴威列伝〜6話〜

まずは脱線話から。
夏休みをバイトとブライズの練習を中心に過ごし夏休みが明け学祭シーズンがやってくる。この学祭で俺の軽音での活動は劇的に変化(活発)になることになる。学祭で暴威を含め10バンドという途方もない数のバンドに参加することになる。またこの学祭で当然足りない部分も多々あったが練習してきた成果が発揮され華開いた祭りでもあった。

参加したバンドを少しずつ紹介したい。

NTT追浜 Do As Infinityのコピーバンドである。今の軽音を代表する1バンドといってもいいと思う。メンバーVoおつこ、Gさささん、Gたまちゃん、Bカバオ、Drs俺、Keyイケメン。現在は12曲の持ち曲を持っておりうち1曲はオリジナル曲。タイトルは「君まで」作詞たまちゃん、作曲俺。このバンドは俺が始めて本格的にドラマーとして参加したバンドである。ちなみに当時の俺のドラムプレイはTそのもの爆
演奏楽曲「NEW WORLD」「OASIS」「遠くまで」「SUMMER DAYS」

チノ&よっしー 神ギタリストとしさんのやっているオリジナルバンド「BEEMS」のコピーバンド。メンバー(当時)Vo&G俺、Bチノさん、Drsふりかけ氏。この後VoにJ、Gにさささんが加入することになる。
学祭ライブでは音速ギターのシェルターを演奏。正直大成功だった。今見ても聞いても凄い。必見!!
演奏楽曲「shelter」(×2)

パクリまくり好き その名のとおりラクリマのコピーバンドである。俺が地蔵奏法を行ったバンドである。メンバーVoていこさんG俺、Gだいさん、BTATSUYA、Drs西君。ラクリマは演奏のクオリティーが異常に高くコピーは困難を極めた。しかし寝ずに練習した成果が発揮され成功を収める。正直必見!!俺は地蔵だけど笑
演奏楽曲「Ivory tree」「Letters」「Sanskrit Shower」「THE SCENT」

ジャムパン ジュディー&マリーのコピーバンドである。メンバーVoおつこ、G俺、G広野君(リンキン)、Bきみどり、Drs良君(forteのVo&G)。タクヤの独特なフレーズに苦しむ。2曲目の「小さな頃から」ではアルペジオのところでヴィブラートをかましてしまった…笑 結構好評で楽しくライブができた。
演奏楽曲「BLUE TEARS」「小さな頃から」「クラシック」「motto」

BRIGHT PURPLE 新人にも出演したバンドである。メンバーVoたまちゃん、G福富くん、G俺、Bさおりさん、Drs良君。この時のライブではDEEP PURPLEにくわえてエアロスミスも演奏した。俺はバッキングだったがTとしか言いようのない演奏をしている。
演奏楽曲「Smoke on the water」「BLACK NIGHT」「jaded」

SONATA SONATA ARCTICAのコピーバンドである。メンバーVo&G俺、G広野君、B菅谷さん、Drsふせっち(TOO LONG)、Keyイケメン。Voがバックれてしまい仕方なく俺が歌うしかなかった。しかしこの日は疲れが出てしまい普通の歌さえも満足に歌うことが出来なかった。つまりどT。。。速弾きマスター広野くんのギソロとふせっちの粒のそろったツーバスワークは必見!!
演奏楽曲「MY LAND」「FULL MOON」「CALLING」

A'z B'zのコピーバンド。メンバーはVoたまちゃん、G福富君、G俺、Bふりかけ氏、Drs良君。結構完成度の高いライブだったと思う。「WAKE UP, RIGHT NOW」での福富君と俺の吸い込まれるようなシンクロユニゾンは必見!!
演奏楽曲「WAKE UP,RIGHT NOW」「ミエナイチカラ」「アラクレ」

よーすい 井上陽水のコピーユニット。メンバーVoさおりさん、Vo&G&アコースティックギター俺、アコースティックギター坂口さん。ハモリがうまく決まっていていい感じだった。
陽水をホライズンで演奏(笑)。伊藤さんに「陽水でメタルギター」といわれる笑
演奏楽曲「夢の中へ」「ありがとう」

メタルマスター 学祭初日一発目に出演した完全なネタバンド。メンバーVoたまちゃん、Gさささん、G福富君、Bカバオ、Drs俺。メタリカのバッテリーを演奏。余りに盛り上がり初日1バンドでアンコールという異例な事態が発生する(笑)
演奏楽曲「Battery」(×1.5)

外ステではブライズもライブを行った。当時はポップ色の強い曲を演奏していた。出来はなかなかよかったらしい。このライブを俺のベストテイクといっている人もいる(よくご存知の方)。
演奏楽曲「DAY BREAK」「アラクレ」「PRECIOUS JEWEL」「FUEL」「REST」「SHINE」(「アラクレ」「FUEL」以外オリジナル)

この年に学祭では幅広い音楽に触れることができやりがいもあったし勉強にもなった。

肝心の暴威だが既にかなりの人気バンド兼盛り上げバンドであった暴威は最終日のトリから4バンド目に配置される。正直俺は結構満足であった。しかし暴威に思わぬ事態が舞い込んでくる。

順 番 変 更 !!!

なんと最終日トリ前に配置されていたTFSが順番を変わってくれと申し入れをしてきたのである。理由はその時間帯じゃないと自分たちの呼んだ客が来れないということであった。願ってもない事態に暴威は喜んで申し入れを承諾する。ちなみにこの時俺は心の中で 「よっしゃー!!」と叫んでいた。トリ前が恐ろしいほど盛り上がるポジションだと知っていた俺のテンションは天空の塔を越え遥か彼方まで達することになる。
最高に盛り上がるポジションを獲得した暴威はその名の通り暴れまわる事になる。ライブは去年と同じセットリストで同じ進行で進んでいく。非常に怠惰だと思うかもしれないがドラマーのしのっちが激しい怪我を負っていたため練習をほとんどすることが出来なかったため新曲を増やすことが出来なかった。
「Marionette」が終わり「B.BLUE」が始まると気づいた時にはステージの前のスペースは踊り場と化していた。
もうやってる方は最高の状態である。お客さんも楽しんでいた(と信じたい笑)。
そして5曲しか持ち曲がなかった暴威はあっという間にラスト前を迎える。余りの速さに自分自身が一番驚いた。この瞬間が終わって欲しくないと思った。そしてもうもはやお決まりの台詞を言うことになる。「夢見てる奴ら全員に送ります。DREAMIN!!!」。会場がどっと沸いた。曲が終わるとなんでもない俺は何故か胴上げされていた!?びっくりしたが非常にうれしかった。内容自体はそんなに演奏だったとは思わないがトリ前マジックが発動しもはや内容などどうでもよくなっていた。一番大切なことは自分達とお客さんが楽しめたかどうかである。このライブにはトリ前ということもありOBの皆さんも沢山詰め掛けていた。この馬鹿なライブをしたことで、BOOWYがOBさんの世代のバンドということもあり、暴威という馬鹿なバンドがあるらしいとOBさんの間でも知名度が高くなっていく。こうして暴威の存在は一人歩きを始める。OBさんの中にはある意味ファンで暴威のライブを楽しみにしてくださる方がいて中には暴威だけを見に来て下さる方までいらっしゃるようになった。
こんなにうれしいことはない。ある意味で名声を手にし最高の状態で暴威は学祭を終えることになる。

この後大きくなった暴威が更なる暴挙(不祥事)を巻き起こす…、続く…。

 

 

 

暴威列伝〜7話〜

暴威は次のライブでまたしても軽音史上初ではないかという暴挙をすることになる。

この年の卒コンは10バンド以上のエントリーがありどのバンドがでるのか非常に難航した。しかしそれは小杉さん兄妹企画の12.21クリスマスライブinプッペにより解消されることになる。
しかしこの企画の発案により逆に出演バンド数が5バンドになってしまう。ここであるバンドが召集されることになる、、、。そのバンドこそ我らが暴威である。しかし暴威には卒業生はいなかった。普通なら出ることは出来ない。しかし今回はバンド数が足りないため盛り上げ役の前座ということでこれを了承する。

このとき俺は卒コンに向けあるバンドに召集された。ビッグバンド「チーム菅谷」である。このバンドはMETALLICAのコピーバンドである。メンバーVo&G俺、G菅谷さん、Bカバオ、Drsしのっち。METALLICAの大好きなスーパーメタラー菅谷さんの念願かなったバンドでもあった。
演奏曲目「Hit The Lights」「Master of puppet」「Fuel」「Creeping Death」「Battery」。鬼の曲目が並んだ。
思いっきり練習をこなし本番に備えた。

卒コンの数日前、俺は風邪をひいてしまう。この風邪は卒コンの次の日に完治することになる(苦笑)。
この年の卒コンは、横浜CLUB24 westというライブハウスが会場だった。
暴威は学祭後に練習を開始していた「NO.NEW YORK」と「ONLY YOU」をセットリストに加え演奏することになる。この「ONLY YOU」には面白いエピソードがある。我々暴威が練習をしていると森田さん(師範)が部室に現れた。その時我々はちょうど「ONLY YOU」を演奏するところだった。そして「あなたのために演奏します」と俺がいいこれによりこの曲に「限定1名様」というサブタイトルがつくことになる。現在でもMCの時に「限定1名様」で曲紹介を行っている。

暴威だが1バンド目に前座として暴れまわる。さっさんやTATSUYAはステージをおり踊りながら演奏をしていた。この時にさっさんは一つの飛躍を覚えたといっていた。ステージングの新しい形を編み出した。俺以外のメンバーは大満足のライブだった。俺は風邪をひいていたため声の出が悪く不完全燃焼だった。
3バンド目にチーム菅谷が登場する。このバンドでもヴォーカルを勤めていたが基本シャウトだったので叫び倒したためうまくいった。この日はリードギターを菅谷さんが担当していたがギターソロの8割を俺が担当した。この日は面白いくらいうまく弾く事ができた。バンド全体的な出来も練習の成果が発揮されよかった。学祭からいい流れが続いており会心のライブだった。

終わりよければ全てよしということで俺自身すばらしい状態で卒コンを終えることになる。この調度一週間後に小杉さん兄妹企画12.21クリスマスライブinプッペが開催されることになる。このライブに暴威はブッキングを受けていた。

クリスマスライブで暴威は卒コンライブでの前座とは一転トリを勤めることになる。この日のライブであの有名なお面が製作されることになる。製作していたことを本番直前まで知らなかった俺は驚いた。さっさんが俺の顔のお面をつけ登場したのである。TATSUYAは馬の被り物をしていた。俺はロンコーにツースー、青いワイシャツを身につけていた。もはや仮装行列である。
しかしこの日のライブは俺の風邪も完治し最高のコンディションだった。ヴィブラートもばっちりだった。そして我々は暴威史上に残る名ライブ&パフォーマンスをすることになる。
この日のライブではすさまじいほど笑いが巻き起こった。俺はこの日観客としてきていた大御所よしのりさんから「若き日の桑田圭介の動きにそっくりだった。ものすごいポテンシャルを感じた」と大絶賛された。この日からよしのりさんは暴威の大きいライブには必ずといっていいほど来場してくださるようになる。
この日は「IMAGE DOWN」「PLASTIC BOMB」「NO.NEW YORK」「MARIONETTE」「ONLY YOU」「B.BLUE」「DREAMIN.」の順で演奏を行った。DREAMIN.の前には当然あの台詞をいった!もはやお決まりではあるがこの台詞はマジで会場が盛り上がる。必殺の台詞といえる。そしてこの日の事件はこの後に発生する。

ア ン コ ー ル ! ?

予測していない事態だった。ここで我々はとんでもない選択をすることになる。我々が選曲した曲は練習をしていない「Battery」!?「ギターソロ前で終わります」という俺のコメントに笑いが巻き起こった。そんな消極的なコメントは通常ありえない笑 ここで俺のノリは完全なメタル色になる。演奏が始まると俺はマイクスタンドを振り上げヘッドバンキング。そしてジャンプをした次の瞬間さっさんのギターがクリーンに………そう俺がエフェクターを踏んでしまったのである爆 これにより「Battery」の前奏の途中で暴威のアンコールは終了した笑

この後クリスマスライブ第2部で藤井フミヤの「TRUE LOVE」を弾き語りでB'zの「いつかのメリークリスマス」をAG森田さん、Vo俺で演奏した。一部の人に大好評でうれしかった。

このライブで俺を含め暴威のメンバーは2003年度を締める事になる。
このあと年始から暴威がぶちかます!?続く…。

 

暴威列伝〜8話〜

少し前の話から入るが卒コン宣伝野ステにNTT追浜が出演した。NTTは学祭後から練習を継続して行っていたため曲数も増え完成度を高まっていた。
そしてNTTにとって伝説的なGIGをすることになる。このライブでのNTTは学祭とは比べ物にならないほど進化していた。演奏楽曲は「NEW WORLD」「DESIRE」「OASIS」「遠くまで」「Summer Days」。
ミスも限りなく少なくまとまりがありメンバーも納得の会心のライブであった。さっさんのギタープレイは決まり俺のドラムも向上していた。
このライブで世にNTTここにありと知らしめることになる。
このライブ以降メンバーの結束は異常に高まっていく。自分にとって家族のような存在のバンドになった。

暴威はこの後第一回小松祭に出演することになる。しかしこのライブでは2度目のしのっち不在であった。
しかし出演しておこうと考えていた我々はドラムレスライブをやることを決意する。
ちなみにこの時期から横ちゃんバンド「カメリアーナ」に参加していた。おなじみ「THE OFF SPRING」のコピーバンドである。
メンバーVo俺、G横ちゃん、Bカバオ、Dr良君。
このバンドのヴォーカルは異常にキーが高く苦戦した。

このころ部室はまったく込んでおらず部室で歌ったりしながら時間をつぶすのが流行っていた。よく行っていたのがドラゴンボールZの主題歌「CHARA HEAD CHARA」の大合唱である笑 このとき世の中ではSMAPの世界に一つだけの花が大流行していた。俺はこのときに何を血迷ったのかこの歌の中居くんのソロの部分の物まねをしてしまったのである。
しかしこれが激似だった!?ここで馬鹿な我々はとんでもないことを思いつく。

小松祭では俺はカメリアーナ、NTT、暴威の3バンドで出演することになる。
このライブで追浜は新曲として「本日ハ晴天ナリ」を披露することになる。できは…テンポが速くなりすぎてしまった…。
ドラムの始まりのテンポの作り方やテンポキープの難しさを改めて思い知らされることになる。
暴威だがとんでもないことをやろうとしていた。この日の暴威のセットリストは「B.BLUE」「ONLY YOU」「DREAMIN.」だった。当然ドラムレス。
B.BLUEが終わった後事件は起こる。俺はMCで「それでは次の曲聞いてください。ONLY ONE!!」。どうせいつものふざけたMCだと思っていた観客は腹を抱えることになる。
始まった曲は「世界に一つだけの花」!?そして中居君の物まねを炸裂させる。その後キムタク、草薙と物まねでつなぎ最終的にサビを普通に歌い終了。客席を笑いの渦に巻き込んだ。

この後暴威は再び充電期間に入りその後3度目の正直を掴みとるため定例オーディションに向けて活動していくことになる。

次回全く暴威の出てこない追いコン編へ続く…笑

 

 

暴威列伝〜9話〜

この後俺は追いコンに向けて活動していくことになる。追いコンに向けて一大プロジェクトを掲げることになる。それはZONEのコピーバンドを結成することであった。おもいっきりテクニカルでロッキーなZONEをやることにより笑いを取れるのではないかともくろんだのである。しかし俺はこの部で必要なのは笑いだけではない。実力の伴った笑いこそこの部で求める最たる形である俺は考えていた。
そしてこのバンドに欠かせない人材…この人がいなかったらZONEをやろうとは思わなかっただろう。それはZONEの長瀬実夕と全く同じヴィブラートを書ける事ができ声も酷似していた超実力派神ヴォーカリスト立和田さんの存在である。見事立和田さんにメンバーに加わってもらいVo立和田さん、G俺、Bさおりさん、Drsなみというメンバーで結成に成功する。このバンドを「Mystery Zone」と命名する。曲目は「証」。当時のZONEの楽曲の中では1番ロック色が強い楽曲である。このバンドは追いコンで旋風を巻き起こすことになる(ある意味では俺の大失態)。

この他学祭に出演したチノ&よっしー、卒コンに出演したチーム菅谷、フィンガー5のコピーバンド(Vo俺、G伊藤さん、Bボノ、Drsぐっさん、Key小杉さん)で追いコンに出演することになる。どのバンドもかなりの旋風を巻き起こすことになる。

追いコンライブ当日チーム菅谷はメタルマスターというバンドとチーム菅谷本家に分裂し「Master of Battery=Masterの途中からBattery」と「DAMAGE INC.」を炸裂させる。菅谷さんのノリが最高だった。メンバーのテンションが異常に高いライブが展開された。
フィンガー5はキーが高すぎるため裏声で歌おうと思っていたが自分の声が聞こえなかったため急遽地声で歌った。曲目は「学園天国」。この日はしっかりと発声をしていたため何とか歌いきることができた。観客のノリも完璧で非常に助けられた。そして間奏で俺が不思議なタップダンス(アドリブ)をかます。客席がどっと沸いた笑 
チノ&よっしーの出番で事件は起きる。この日はBEEMSのリーダーであり神ギタリストのとしさんがいらしていた。そんな中我々は無断でBEEMSをやろうとしていた。
出番直前メンバーがセッティングした後俺は外で待機していた。そしてジョニーが「ギタリストのよしさんです」とコールし俺入場としさんが「おいっ!よしざわ!!」と何度も怒鳴りつける中すさまじい技が炸裂する。「スピニング土下座」。目にも留まらぬ速さで俺は頭を地面に打ち付けた。それでも怒号が鳴り止まない中演奏スタート。 曲目は「Be Alive」。演奏は俺とさっさんのシンクロユニゾンが完璧に決まり完成度の高いライブだった。 ビデオを見てさっさんとハイタッチしたのを覚えている。
そして問題のMYSTERY ZONEの出番がやってくる。この日俺は妹から借りた制服+金髪のカツラを身につけ出演することになる(ただの変態)。しかも映像を見返すとその様は恐ろしいほどきもかった…。しかしその分見ている観客は面白かったんじゃないかと思う。メタルモンスター+ディマジオYJMから生み出される音はもちろんZONEのそれではなかった。神の歌が炸裂する中ギターソロでが訪れる。ここで観客のほとんどはふんぞり返ることになる。
ギターソロでものほんのZONEではありえないイングウェイクラシカルフレーズや高速ライトハンドを含む戦慄の速弾きが炸裂する。 これは誰も彼も笑うしかなかったと思う笑 自分が観客としてみてみたいと思うほどである。演奏と笑いを混同させたライブを成功させる(わが身を犠牲にし)。この年の追いコンは自分の身を犠牲にしたこともあり全体的に成功を収め 、ある意味4年生食いをしてしまうことになる。このような事態はある意味2度目である(1年の時の卒業式飲みで何故か1年の俺がぶっ倒れ大不祥事を起こしある意味4年生食いをしてしまう。たいがいそのものである )。

この年に入り自分の音楽活動は更なる激化を続けていくことになる。次回伊藤祭、新歓野ステを経て暴威は3年目の定例オーディションを迎えることになる(次回でそこまでいけるかなぁ…笑)。続く…。

 

 

暴威列伝〜第10話〜

追いコンの後に第2回伊藤祭が開催されることになる。このライブで俺は現在徐々に人気の上がってきているバンド「横浜騎兵」。もはやおなじみ「NTT追浜」。 横ちゃんバンド「カメリアーナ」X JAPANのコピーバンドその名も「X JAPAN」。「チーム菅谷」「チノ&よっしー」で出演した。
横浜騎兵はメンバーVo&Gまっつぁん、B&Vo、Drs&Cho俺。この日のステージが初ステージだった。このライブでもはや定番曲の「RIGHT NOW」やROSSOの「シャロン」など計3曲を熱演!デビューにしては完成度の高いライブを展開する。この日のライブのための横浜騎兵の練習の時間に俺が飲み会に行ってしまっていたという珍事件(深くお詫び)があった。非常にTな事件である。
次にカメリアーナで出演した。メンバーVo俺、G横ちゃん、Bカバオ、Drs良君。カメリアーナでは俺は前日朝まで飲んでいたため声が出ずとりあえず暴れた。走って円形ステージを1周したり飛び跳ねたりしていた。そんななか今では定番のピックスクラッチが炸裂する。鳴りはやはり良かった。さすがはピックスクラッチャーである笑
またこの日NTTは当時としては爆弾的な新曲を発表することになる。当時発売されたNEW ALBAM「GATES OF HEAVEN」の1曲目「GATES OF HEAVEN」を新曲として発表することになる。この曲はドラムパターンが何度も変動しスネアの入るポイントが普通じゃなかったりBメロで1/2テンポになったりサビではバスドラの入るタイミングが難かったりと厳しい曲であった。これを何とか完成させ披露した。よい出来とはいえなかったが俺としてはまずまずの出来だった。この後NTTでの活動としてはオリジナル曲の製作に取り掛かることになる。現在では爽やかなポップ調に仕上がっているが当時俺が作曲しデモを作った段階ではリードギターが縦横無尽に駆け回るB'zを彷彿させるようなギターワークがふんだんに使用されており、B'z+ELTのような曲に仕上がっていた。今でもそのデモテープは残っている。これはこれでなかなか面白いできである。
このライブでの演奏曲は「NEW WORLD」「GATES OF HEAVEN」「本日ハ晴天ナリ」だった。
次にちの&よっしーで出演。このライブがLAST GIGであった。sessionのHPのバンド紹介にこのバンドが載っている。この時はさらに新曲としてBEEMSのライブにいったことがある人ならもはやおなじみの「NOB SHOT」を新曲とし「shelter」「Be Alive」の3曲を演奏した。この時俺はMCで「あぁエキセントリック少年ボウイ」を流していた。そして意味もなく円形ステージの裏側を一周…俺は一体何をしたかったのだろう笑 そしてこのあと「エキセントリック少年ボウイのテーマ」を一瞬流し本編に突入していく。俺はいきなりBe Alivenの出だしのフレーズで大ミスをかましshelterではギターソロで前に出るものの弦が引っかかり少しミスをしてしまった。ビデオを見たらそんなに悪くはなかったがライブが終わったときは「俺終わった。」と思った。ライブ自体は結構楽しめた気がする。ライブ終了後の千野さんとの別れが切なかった。千野さんはカバオを気に入っていたが結局最後まで本名を知ることはなく最後まで「カバオ」とうれしそうにいっていた。
この後Xで出演する。メンバーVo&Pianoナガット、G俺(hide)、G広野君(pata)、Bカバオ、Drsしのっちだった。このバンドはこれ限りだったがよいバンドだったと思う。演奏曲目は「RUSTY NAIL」。この曲のギターソロはうまく弾くことができた。この日出たバンドの中ではここが一番弾けた。
最後チーム菅谷。このバンドもこの日がLAST GIGだった。この日は「Master of Battery」と「DAMAGE INC.」を炸裂させる!があまりまわりの音が聞こえずうまく弾くことができなかった。ちなみにこの日のステージは野ステ。演奏がもっとも難しいステージである。出るのはとても気持ちいいがいまだに苦手としているステージである。

こうして伊藤祭が終わり改めて数人の先輩方の卒業を祝いそして惜しんだ。

この次に俺は1年間で最も人の入る野ステライブ「新歓ライブ」に4.15にNTT追浜、4.22にメタルバンド(チーム菅谷の後継バンド、菅谷さんに代わってまっつぁんがGで加入した)で出演した。
4.15にNTT追浜で出演したときは快晴でとんでもない人数のお客さんが詰め掛けていた。あの野ステが人で埋め尽くされたのである。200人以上はいたんじゃないかと思われる。普段ライブでそこまで緊張することはないがこの日だけはドラムのいすに座った瞬間客席に圧倒されものすごいプレッシャーに襲われた。もう俺の頭の中は「なんじゃこりゃあ。人多すぎだろ!?よりによってなんでこんなときにドラムなんだ」と嘆いていた。俺が4年間在籍している中でダントツトップの動員数の野ステだった。
この日NTT追浜は新曲「陽の当たる坂道」を演奏したが舞い上がって一度ずれてて変なフィルインを入れてしまった。「心の中でやっちゃたー泣」と思っていた。しかし何とかこの日のライブを切り抜ける。演奏曲は「陽の当たる坂道「本日ハ晴天ナリ」。この日のライブは人生史上もっとも緊張したライブだった。

4.22にメタルバンドで出演したときは4.15よりは人が少なかった。この日は非常に高いテンションでライブができた。ソロは結構ミスった…。しかしテンションが高かったためライブのラストで暴走。ドラムのところまで走っていってヘドバンをしながらギターを弾いたがドラムスペースまでの距離を考慮しておらずシールドが抜けてしまったため駆け寄った時点で音はでていなかった。結構な不祥事であった。

2回連続で暴威出てきてないじゃん!?まあ暴威もそこまで活発に活動してませんから爆 しかし次回はしっかり登場します!!
次回3度目の正直!3年目の定例オーディション編!!!

 

暴威列伝〜11話〜

暴威は今回のオーディションにかけていた。何が何でも受かりたかった。しかしそんななかベースのTATSUYAが定例当日と自分の組んでいるバンドのライブが被ってしまう。そしてベースをごっちゃんに依頼することにした。ごっちゃんは快く了解してくれた。
そして更なる欠員が出ることに…。しのっちが何かしらのテストと定例オーディションが被ってしまう…。そこでドラムを良君に依頼することにした。良君も快く引き受けてくれてここに一回限りのNEW暴威が誕生した!
今回は抜かりなく曲を渾身の一曲「DREAMIN.」に決定する。そして更にごっちゃんの提案で俺がバッキングギターを担当することにした。これが大きな影響を与えることになる。
曲を合わせてみると初練習にしてこれがなかなかの手ごたえだった。しかも音が厚い!!しかも練習がかなり面白かった。この時「これはいける」と確信した。しかし油断は禁物だった。本番に備え気合を入れて練習した。

そして定例オーディション当日を迎える。この日俺は信州連合、横浜騎兵、NTT追浜、暴威で出演することになる。
一発目の信州連合は完全なギャグバンドだった。メンバーG俺、Bまっつぁん、Drsごっちゃん。このバンドはエンドレスのリフを弾きながらシャウトしひたすら速弾きをするというとんでもないバンドだった。初めて見た1年生は度肝を抜かれたに違いない笑
一応オリジナル曲であったがこの曲のタイトルは「ハイパーバラード」という曲名だった。ビョークにこの曲と同じ名前の曲がありそこから曲名を拝借した。そして俺がクリーンでCコードを綺麗に鳴らし「こんな感じです。いまーじしていただければ…」と謎なMCをしていた。曲のイメージなど始まればわかることだから必要ないはずである笑 そして恐ろしいほど遅いカウントが3発入った後高速の4カウントが入り曲がスタート。とんでもないライブだった。
次に横浜騎兵。この時二人とも歌える状態にしておいて歌を曲が始まる前にジャンケンで決めるというMCを敢行する。こんなMC聞いたことがない笑 しかし事実この時二人とも歌えた。しかし元から一応カバオが歌うということは決まっていたが。
このライブは好評だったらしく結構票が入ったらしい。
次にNTT追浜。追浜はこの日のためにオリジナル曲を完成させていた。タイトルは「君まで」作詞たまちゃん作曲俺。この曲は当初B'zを彷彿させるようなギターワークが盛り込まれていたがギターワークはさっさんに一任していたため一新され一転して爽やかなポップス調に仕上がった。これもまた正解例だったのだろう。練習もしっかりと行い用意は万全だった。そして前奏でイケメンの神秘的な音の時に練習のときにいつもやっていたお祈りの儀式のようなものをやり曲スタート!おつこの風邪も回復しさっさんのギターも好調ですばらしい内容だった。かなりの手ごたえだった。

そしてトリに満を持して暴威の順番がまわってくる。暴威、スキーマーを食ってやろうと暴れまわる笑 もうとにかく俺は動き回り気合を入れて歌った。歌もよく歌えて演奏の方もいい感じでとてもいいライブだった。かなりの手ごたえを感じもしや食ったかと期待を抱き開票の結果を待った。

そして運命の発表!!!

「第5位!!同率でポポスと追浜!!!」。追浜が5位で通過を果たす。これが俺の定例初合格だった。
そして3位までが発表され次の瞬間、

第 2 位 暴 威 ! ! ! ! ! !

この瞬間、暴威の3度目にして初の定例合格が確定する。まさに3度目の正直である。スキーマーには後一歩及ばなかったが2位での通過は万々歳だった。この日追浜、暴威と俺はダブル合格を果たし気分は最高だった。

この後キーボードにたかみちゃんを迎え更に豪華になった暴威が定例ライブという大祭りに向け活動していくことになる。続く…。

 

暴威列伝〜第12話〜

定例オーディションが終了した後俺は横浜騎兵で定例宣伝野ステに出演することになる。

横浜騎兵は何気にハイペースでライブを重ねることになる。3.28の伊藤祭ライブでデビューしてから6.17の定例宣伝野ステで3本目のライブだった。演奏した曲目は今やおなじみになりつつある「RIGHT NOW」と「シャロン」の2曲だった。この頃にはデビュー時よりも息が合ってきて演奏力も上がっていた。

そして定例当日を迎える。会場はYOKOHAMA CLUB24。最近では陰陽座やSIAM SHADEのKAZUMA、アジカンなどが出演している由緒あるライブハウスである。
この日俺はNTT追浜と暴威の2バンドの出演が決まっていた。しかしいきなりプレッシャーは最高潮に達することになる。俺はドラムでライブハウスに出演したことなど当然ない。そして「GATES OF HEAVEN」という当時では超難関な曲を抱えておりしっかり出来るかどうかかなりの不安を抱えていた。そしてリハでドラムのいすに座ると体が少し震えていた。「これはやばい」と思った。本番でしっかりできるのか大きな不安がよぎった。辛くもリハを終え精神を集中させた。
暴威のほうは全く緊張はなくいつもどおり…いやいつも以上に暴れるだけだと思っていた。声の調子は良く万全な状態であった。

そしてNTT追浜のライブがスタートする。ステージに上がると不思議と緊張は消えていた。そういつでもリハが本番より緊張するのは世の常である。しかし極度の緊張感はなかったものの1曲目から難関曲の「GATES OF HEAVEN」だった。少し躓きながらも何とかこれを乗り切る。するとその後は流れに乗りいい感じに演奏することが出来た。その後「本日ハ晴天ナリ」を演奏し大定番の「皆さんこんにちわNTT追浜でーす!」というMCが入る。そしてこの日のために用意した「恋妃」を演奏する。みごとこれを成功させ「陽の当たる坂道」「DESIRE」と演奏しオリジナル曲「君まで」を演奏。これも良く演奏することが出来た。全体的にまとまりのある演奏が出来たと思う。追浜は定例前一週間、週7で練習した。練習の虫になっていた。そして「君まで」の演奏終了後追浜は恐らく定例史上初の暴挙をすることになる。

セ ル フ ア ン コ ー ル ! ! !

なんと自分たちでアンコールを始めたのである!?しかもこれは初めから仕組まれていた笑 ラストの曲は「遠くまで」。お客さんも乗ってくれていいアンコールとなった。これによりこの日の出演バンド中唯一出演時間をオーヴァーすることになる。もはや追浜の時間が押すのは基本といっていいだろう(たいがい)。

そしてトリ前に満を持して暴威が登場することになる!!俺が「おら、いくぜっ!!」と氷室張りのシャウトをかまし一曲目に大定番「IMAGE DOWN」スタート。この時点からテンションはマックスでガンガンに客を煽り会場は熱気立ち込める素晴らしい空気に包まれていた。俺はこの時思った。このステージにずっと立ちたかったと。ここでこのバンドで歌いたかったんだと再確認させられた。そして「PLASTIC BOMB」「NO.NEW YORK」へとライブは進行していく。この時少し声が上ずっていた。しかしこれもライブは「生もの」という言葉通り何があるかわからないということでそんなに悪いものとはとらえずテンションを落とさずライブを進行させていく。そして「MARIONETTE」でまた一つの盛り上がりを見せ「限定1名様」のMCで「ONLY YOU」スタート。一部の人が反応を見せる。そして事件は「B.BLUE」の前で起きる。この時タイムキーパーのテロップは残り15分という表示を示していた。それを見て俺は「時間が超ある」とMCでいっていた。残り2曲で暴威は1曲1曲が短いため余裕だった。しかし一瞬振り返ってテロップを見るととんでもないことが起きていた。20秒あまりで残りが10分になっていたのである。そこで「残り10分です。えーとギリギリになってきました急に」というと会場がどっと沸いた。笑いと盛り上がりをもっとうとしている暴威はこれで面目を躍如することになる。そして「よっしゃラストいくぞーっ」というと「うおぉぉぉ」と会場から凄い反応を見せた。本当に最高だった。ラスト大大大定番のコメント

「 夢 見 て る や つ ら 全 員 に 送 り ま す D R E A M I N . ! ! 」

というと歓声と笑いが起きた。そして最高の盛り上がりを見せライブは終了。とにかく部員やOBさんも乗ってくれてて最高だった。このライブは暴威にとって念願かなったライブでもあり余りの高揚感と盛況と感動で今でも脳裏に焼きついている。ただただ最高という言葉がぴったりなライブだった。メンバーや観客席の皆さんに感謝したい気持ちでいっぱいだった。

後に暴威というバンドはモンスターバンドといわれることになる(笑)

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